「八重桜」の有名種類、特徴まとめ!
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「八重桜」は
「八重桜という桜の一つの品種」
だと思われがちですが、
実は八重咲きになる桜の総称です。
その種類は300種以上とされています。
今回はそんな「八重桜」の中でも
特に有名な種類を厳選して、
その特徴についてまとめました。
「八重桜」の意味は?
「八重桜」は桜の中でも
「花びらがたくさんある種類」
のことを言います。
一般的な桜の花弁が5枚なのに対して、
6~15枚のものを
「半八重咲」
20枚~70枚の咲き方をするものを
「八重咲」
100枚以上の咲き方をするものを
「菊咲」
として区分されています。
では、この中の「八重桜」の
ポピュラーな種類について見ていきましょう。
「八重桜」の有名種類、特徴まとめ!
①関山(カンザン)
サトザクラ群の桜で、
日本原産の園芸品種の桜です。
花弁は多い場合は50枚を超え、
「八重桜」の中では一般的な種類の桜です。
主に街路樹や公園の植木、学校などで
植えられています。
桜湯など、塩漬けにされて
飲食に使われることもあります。
②普賢象(フゲンゾウ)
こちらもサトザクラ群で、
日本原産の園芸品種の「八重桜」です。
花は若いうちは薄紅色をしています。
それが徐々に白くなっていき、
最盛期を過ぎると
花の中心部が赤く染まっていく
時期によって顔を変える桜です。
ちなみに名前の由来は、
雌しべが普賢菩薩の乗る
「普賢象の鼻に似ている」
ことからこの名前がつけられました。
③一葉(イチヨウ)
サトザクラ群で園芸品種の「八重桜」
淡紅色で花弁の内側が白いのが特徴です。
花の中心部から葉の形に変化した
雌しべが1,2本突き出ており、
この様子からイチヨウの名前が
つけられました。
普賢象と同じような雌しべを
持つイチヨウですが、
普賢象との違いはガクの部分が
ギザギザした鋸刃状に
なっていない点です。
また、
普賢象よりも遅く咲くため、
時期の違いからも判断することが出来ます。
④鬱金(ウコン)
他の桜と違い、
花の色が薄い淡黄色なのが特徴です。
数百とある桜の品種の中で、
唯一「黄色の花を咲かせる桜」です。
色が淡黄色である理由は、
花弁に葉緑体を持つ為
緑に近い淡黄色になっています。
⑤八重紅枝垂(ヤエベニシダレ)
ヤエベニシダレは、シダレザクラの一種です。
江戸時代から栽培されている桜で、
明治時代に仙台から全国各地に贈られ
普及されました。
贈られた場所には、
「京都御所、京都近衛家の庭」
にもあったとされています。
平安神宮にも献上されており、
上位の桜といったイメージです。
今でも平安神宮の境内の約半数が
ヤエベニシダレとなっています。
どうでしたか?
思った以上に見た目が違って
驚いた方もいるのではないでしょうか?
日本では「八重桜」は特に好まれ、
沢山の品種が作られました。
それだけに同じ「八重桜」でも
違いが大きいですが、
基本的に全て花弁が多いことから
お花見で人気の種類ですね。