出雲大社の神様、実は知らない特有の参拝方法とは!?
カテゴリ「中国 島根」この記事は約 4 分で読めます。
出雲の国(今の島根県)は
神々の国として知られています。
その中でも縁結びの神様として全国的に
知られている神社といえば
出雲大社です。
そんな出雲大社をご紹介していきます。
出雲大社とは?
旧暦10月の神無月(かんなづき)を
出雲の国では神在月
と呼ぶことは有名です。
全国の神々が10月に出雲の国に集まるので
他の国には神様がいなくなる
と考えられていたからです。
その出雲の神社の中心が、
島根県にある出雲大社
です。
出雲大社にいる神様は?
出雲大社にお祀りしているのは、
大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)
です。
大国主大神は、
大黒様としても知られている神様です。
しかし、七福神の大黒天とは異なります。
古くは、
杵築大社(きずきのおおやしろ)
と呼ばれていました。
明治4年(1871年)に、
出雲大社と名前を変えました。
正式名称は「いずもおおやしろ」ですが、
一般には主に「いずもたいしゃ」
と読まれています。
明治維新で、
神社の格を定めたときに唯一
「大社」を名乗る神社
でした。
神社が出来たときから、
天照大神(あまてらすおおみかみ)の子
天穂日命(あめのひぼこのみこと)
を祖とする
出雲国造家(いずものくにのみやつこけ)
が祭祀を担ってきました。
現在の宮司は84代国造千家尊祐氏です。
古事記や日本書紀に、
国造りを行った大国主命が
高天原の天照大神に「国譲り」をされた際、
その功績をたたえて壮大な神殿を創建し、
大国主命をお祀りした
と記されています。
これが国家による
出雲大社造営起源の記述です。
神殿の様子は太く長い柱を
岩盤に届くほど深く突き固め
大きく厚い板を用い
屋根に掲げられた千木は
天の雲を貫くほど壮大だった
と伝えています。
平成12年(2000年)に
太い3本の柱を一つに束ねた柱が
境内で昔の柱が見つかりました。
昔は、90m以上もの高さがあった
とされる言い伝えもあります。
神様を新社殿へ移す遷宮の意味とは?
平成20年(2008年)から60年ぶりの
「平成の大遷宮」
が行われています。
遷宮(せんぐう)とは、
神様を従来のご社殿から
新しいご社殿へお遷しすることです。
単に社殿を新しくするというだけではなく、
神様のお力が若々しく甦る
という意味もあります。
平成20年4月に、
御祭神である大国主大神が
御本殿から御仮殿に御遷座される
「仮殿遷座祭」が執り行われました。
翌21年から御本殿だけではなく、
摂社・末社も修造工事が
進められてきました。
平成25年(2013年)5月10日には
大国主大神が修造の終わった御本殿に
お還りになる「本殿遷座祭」
が執り行われました。
平成28年(2016年)3月には、
境内境外の全ての御社殿の
御修造遷宮が完了しました。
その後、
重要文化財の会所の修造をはじめ、
出雲大社と密接な関係を持つ
国造家鎮守社8社等の修造や、
文化財等を展示するための
宝物殿の改修が行われます。
出雲大社の特殊な参拝作法とは?
他の神社でお参りをするときは
二礼二拍手一礼ですが、
出雲大社では
二礼四拍手一礼の作法
で拝礼をします。
その他にもしきたりとして現在、
皇室の方といえども
本殿内までは入れないことを
守り続けています。
約60年に一度行われている
本殿の建て替え(式年遷宮)に際して、
神体が仮殿に遷御された後に
本殿の内部及び大屋根が
公開されます。
出雲大社といえば日本最大級と言える
大注連縄(おおしめなわ)が有名です。
みなさんそんな出雲大社の
大注連縄への行き方を知っていますか?
順番に紹介していきます。
- 勢溜の大鳥居(木の鳥居)
- 祓社
- 鉄の鳥居と松の参道
- 御神像
- 手水舎
- 銅の鳥居
- 神馬・神牛像
- 拝殿
- 御本殿
- 神楽殿
普通、神社の参道は上に登っていく
形になっているのですが、
この参道は全国的にも
珍しく下っていきます。
ここから出雲大社の敷地に入ります。
参道の中央は神様の通り道ですので、
両端を歩きます。
間もなく右手に、
小さなお社が見えてきます。
祓井神(はらいどのかみ)四柱が
心身の汚れを清めてくださいますので、
必ずお参りしておきましょう。
この松並木が整備されたのは、
江戸時代の初めころのことなのだそうです。
向かって右側が「ムスビの御神像」
大国主大神が幸魂奇魂
(さきみたまくしみたま)
を授かるシーンです。
左側には「御慈愛の御神像」で因幡
のシロウサギの場面を表したものです。
ここで手と口を清めます。
まず右手で柄杓を持ち
左手を清めます。
次に柄杓を左手に持ち替えて
右手を清めます。
また右手に持ち替え左手に水を受けて
口をすすぎ、再度左手を清めます。
最後に柄杓を立て余った水で
柄杓の柄を清めます。
これらは最初に汲んだひとすくいの水で
行うのが良いとされています。
青銅製のこの鳥居は日本最古
と言われており、
国の重要文化財に指定されています。
鳥居をくぐるとすぐ左手に、
牛と馬の像があります。
ここでお参りします。
御本殿の参拝は八足門から行います。
中には入ることができませんので、
瑞垣を左回りに進み、
十九社や素鵞社の各社殿をお参りします。
御本殿は南向きですが、
神様は西向きに鎮座されていますので、
御本殿西側から再度お参りします。
最後に、大注連縄の神楽殿をお参りします。
出雲大社の住所、交通アクセスは?
- 住所
- 電話:0853-53-3100
- 交通
- 出雲大社公式ホームページ
〒699-0701
島根県出雲市大社町杵築東195
JR出雲市駅からバスで25分
(一畑バス:JR出雲市駅(1)番のりば
出雲大社・日御碕・宇竜行き)
一畑電鉄出雲大社前駅から徒歩で7分
山陰道出雲ICから車で15分